撮影スタイルⅡ(2007年12月)

　 ※※※　この文章のデータ・価格等は２００７年１２月１７日現在で書いています。　※※※

■ニコンの70-300mmズームレンズ(AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)) （2006年11月30日発売）

最近ニコンのAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF) を手に入れました。かなりよく写るという評判を聞いたからです。
このレンズはニコンのいう「次世代手ブレ補正（VRⅡ）」、いわゆる手ぶれ補正機能を搭載した、 35mm判換算で約105-450mm相当の撮影画角が得られるズームレンズです。ニコンによれば約4段分の手ぶれ軽減効果を発揮するとしています。
レンズ本体による手ぶれ補正は、シャッターを半押しすると、ファインダー内の像もぶれが止まるので結構気持ちのいいものです。値段は「価格.com」などでは55,500円と手ごろで、小遣いをやりくりすればなんとか手の届く価格です。
このレンズは望遠マクロとして使用する目的で購入しました。最短撮影距離は1.5mで、最大撮影倍率は0.25倍です。撮影倍率の0.25倍は、これまで蝶にはほとんど使用できないと考えていました。しかし、これが使えます。 1.5mの距離から望遠側最大300mmを使用すると、タテハチョウ程度であれば充分すぎる大きさで撮影できます。シジミチョウでもトリミングをしないでもなんとか見られる大きさで撮影できます。
手ぶれ補正なしレンズの同等品は、シグマとタムロンにもあって、そしてこれらは価格も大変安く、しかもマクロ付でさらに近づくことができますが、200～300mmともなると手持ち撮影ではぶれてしまいますので使えません。
ニコンのこのレンズは、構えの下手な私でも、手持ちでシャッター速度1/125でもぶれずに撮影できます。AFも結構早いです。
もっとも、レンズのスタイルはよくないですね。また大きく、そして重いのが難点です。重さは745gあります。また、短焦点のマクロレンズに較べればシャープさには欠けますし、それに下のヤマトシジミなどの例では収差が見られます。しかし、これらを差し引いても、けっこうよく写るで今のところ満足しています。
下に作例をアップしてみました。

ヤマトシジミ♂ ヤマトシジミ雄(千葉県千葉市)。
タムロンの90mmマクロレンズで1.5mの距離から撮影したもの。これでは種の判別も難しい。尚、ピントは目だけに合っている。 (Nikon D200 ＋ﾀﾑﾛﾝSP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1マクロ90mm)
(1/180、F5.6 カラー設定モードⅠ)

ヤマトシジミ♂ ヤマトシジミ雄(千葉県千葉市)。
同じ、1.5mの距離から最大の300mmで撮影したもの。これもピントは目だけに合っている。トリミングなしで見られる大きさで撮影できる。もっとも、この大きさではわからないが、マクロレンズのようなシャープさはあまりない。また、元画像を100%で見ると収差があり、少しにじんでみえる。焦点距離最大300mm付近では厳しいようだ。焦点距離を短くして、トリミングしたほうがよく撮れるかもしれない。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF))
(1/250、F7.1 カラー設定モードⅠa)

シルビアシジミ♀ シルビアシジミ雌(千葉県鴨川市)。
およそ1.5mの距離から270mmで撮影したもの。 1/60で撮影している。手ぶれはないもよう。もっとも、腹ばいになって両肘を地面に付けて撮影していることもぶれない理由のひとつと考えられる。この写真も収差が見られる。この手の色合いは不得意のようだ。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF))
(1/60、F8 カラー設定モードⅠa)

ツマグロヒョウモン♂ ツマグロヒョウモン雄(神奈川県鎌倉市)。
1.5m付近から270mmで撮影。ここまで大きく写ればＯＫ。元画像を見ても、にじみもない。尚、300mm付近では、被写界深度は最短距離1.5mで1mmから2mm程度しかなくマクロレンズと同様にシビアなピント合わせが要求される。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF))
D70にこのレンズを付けて撮影、アンシャープマスクをかけてRAW現像すればそれで充分綺麗に仕上がる。 (1/1000、F7.1 カラー設定モードⅠa(ｱﾝｼｬｰﾌﾟﾏｽｸ、彩度＋調整))

AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G　(下)。レンズのスタイルは何とかならなかったかな。

「そのほか」へ

「メインページ」へ

	ヤマトシジミ雄(千葉県千葉市)。タムロンの90mmマクロレンズで1.5mの距離から撮影したもの。これでは種の判別も難しい。尚、ピントは目だけに合っている。 (Nikon D200 ＋ﾀﾑﾛﾝSP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1マクロ90mm) (1/180、F5.6 カラー設定モードⅠ)
	ヤマトシジミ雄(千葉県千葉市)。同じ、1.5mの距離から最大の300mmで撮影したもの。これもピントは目だけに合っている。トリミングなしで見られる大きさで撮影できる。もっとも、この大きさではわからないが、マクロレンズのようなシャープさはあまりない。また、元画像を100%で見ると収差があり、少しにじんでみえる。焦点距離最大300mm付近では厳しいようだ。焦点距離を短くして、トリミングしたほうがよく撮れるかもしれない。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)) (1/250、F7.1 カラー設定モードⅠa)
	シルビアシジミ雌(千葉県鴨川市)。およそ1.5mの距離から270mmで撮影したもの。 1/60で撮影している。手ぶれはないもよう。もっとも、腹ばいになって両肘を地面に付けて撮影していることもぶれない理由のひとつと考えられる。この写真も収差が見られる。この手の色合いは不得意のようだ。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)) (1/60、F8 カラー設定モードⅠa)
	ツマグロヒョウモン雄(神奈川県鎌倉市)。 1.5m付近から270mmで撮影。ここまで大きく写ればＯＫ。元画像を見ても、にじみもない。尚、300mm付近では、被写界深度は最短距離1.5mで1mmから2mm程度しかなくマクロレンズと同様にシビアなピント合わせが要求される。 (Nikon D70 ＋ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)) D70にこのレンズを付けて撮影、アンシャープマスクをかけてRAW現像すればそれで充分綺麗に仕上がる。 (1/1000、F7.1 カラー設定モードⅠa(ｱﾝｼｬｰﾌﾟﾏｽｸ、彩度＋調整))
	AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G　(下)。レンズのスタイルは何とかならなかったかな。