最近出版された図鑑
２００５年の８月に「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」という図鑑が出版されました。
この図鑑は、鹿児島県に産する種類を中心とした、まったく新しい視点で作られています。
さすがに昆虫王国？鹿児島県ならではといえるでしょう。
福田晴夫氏の蝶を中心に、昆虫２０９７種が載っています。
特に蝶の充実ぶりは目を見張るものがあります。沖縄方面のすべての蝶が記載されており、
迷蝶も網羅されているほか、
飛来の可能性のある蝶まで記載されているという念の入れようです。
特に、八重山諸島で多いマダラチョウ科のすべての迷蝶を網羅してあるので同定に困ることはないでしょう。
またリュウキュウムラサキについては、大陸型、台湾型、フィリピン型など
日本に飛来するほとんどすべての型が記載されています。
蝶のページのみ切り取って沖縄・八重山方面の旅行に持参してもいいのではないでしょうか。
そのほか、最近の研究成果、(たとえば２００１年にエゾスジグロシロチョウから分離された
ヤマトスジグロシロチョウとエゾスジグロシロチョウ、キチョウをキタキチョウとミナミキチョウ
に区分<学名の区分はまだ>)が記載されています。
これまでは専門誌を読んでいないとわからないことばかりでした。
